1眼レフのデジタルカメラには、絞りやシャッタースピードの調整ダイヤルがついています。でも絞りって何? シャッタースピードって何?って思ってる方も少ないないと思います。今の1眼レフのデジカメはプログラムモードとか、コンパクトデジカメのような山マークや人マークが付いていて、マニュアルモードじゃなかっても、綺麗な写真が撮れるようになってますよね。
でも、ちょっとだけ絞りとシャッタースピードの関係が分かったら、自分で絞りを調整しながら、今までとは少し違った写真が撮れるようになれるのです。
絞りというのは、レンズ内にある絞りの穴の大きさを変えて、光の入る量を調整します。シャッタースピードは、レンズの後ろにあるシャッター幕の開いている時間を変えて、光の入る時間を調整します。絞りとシャッタースピードは、其々を組み合わせる事により、光の量を調整しているのです。
上の写真は、同じ花を絞りとシャッタースピードを変えて撮っています。
f5.6 1/1000秒
f16 1/60秒
f5.6 ← これが絞りの数値です。
絞りの単位:1、1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22、32・・・
数字が大きくなればなるほど、絞りの穴が小さくなります。
1/1000 ← これがシャッタースピード
シャッタースピードの単位
1、2、4、8、15、30、60、125、250、500、1000、2000・・・
シャッタースピードは上の数値が分母になります。つまり60という事は1/60(60分の1)秒という事になります。数字が大きくなるほど、シャッタースピードが速くなると言う事です。
数字がいっぱい出てきたから、段々分からなくなってきましたかぁ?
まぁ上の数値は覚えなくても大丈夫です。
一般的に写真が綺麗に写っているのは、適正露出だからです。その適正露出と言うのは、絞りとシャッタースピードを調整して決まります。上の写真のように、f5.6 1/1000秒の写真と、f16 1/60秒の写真はどちらも適正露出です。
この表は、絞りの数字を大きくしていく(絞りの穴を小さくしていく)と、シャッタースピードが遅くなると言う事を表しています。上の花の写真を撮る場合、どの絞りとシャッタースピードの組み合わせでも適正露出で撮れると言う事です。簡単に言うと、絞りの穴を小さくすると、光の入ってくる量が少なくなるので、シャッタースピードを遅くして、光の入る時間を長くしないと適正露出にはならないって事です。
じゃ、絞りを変えたら写真はどう違ってくるの?って事ですが、花の写真や、上のラウールの写真を見てもらったら分かると思うのですが、絞りの数値を小さくした写真(f5.6)の方が、バックの風景がぼやけて、被写体が引き立って見えると言う事です。
1眼レフのデジカメには、マニュアルモードの他に、絞り優先モード(AV)、シャッタースピード優先モード(TV)が付いていると思います。マニュアルモードは、絞りもシャッタースピードも自分で決めるのですが、絞り優先モードの場合は、任意に決めた絞りに対して、適正なシャッタースピードをカメラが決めてくれるモードです。(シャッタースピード優先モードの場合はその逆です)
1眼レフのマニュアルは難しいって思ってる方も、一度絞り優先モードにして撮影してみましょう!
カメラを絞り優先モードにし、この写真は被写体にピントを合わせてバックをぼかしたいなぁって思ったら、絞りを開放(小さい数字の方)に設定し、この写真はバックの風景も綺麗に写したいなぁって思ったら、絞りを絞って(数字を大きくする)撮影すると、カメラ任せじゃない、ワンランク上の写真が撮れるのです。
絞り優先モードで気をつけなければいけない事は、絞りすぎてシャッタースピードが遅くならない事と、逆光など、撮影する時の状況によって、画像が暗くなったり明るくなったりするので、露出補正をする事です。
簡単に書いたつもりでも、なんか長々とした文章になってしまいましたね。
フィルムのカメラと違って、デジカメは撮ったその場で結果が見れるので、色々試して見るのも良いと思いますよ。
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日時:7月22日(日曜日)
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